高校生国際シンポジウムに行ってきた
こんにちは。西武文理高校の池田です。
スマホの記事を書いていた人です。
スマホ校則改正プロジェクトの記事、たくさんの方々に反響やコメントをいただき驚くと同時に嬉しく、良いコンテンツを制作できたなと思っているところです。
是非是非 読んでみてください。
今回は探究に関しての記事です。
高校生国際シンポジウムとは
https://www.glocal-academy.or.jp/symposium
です。
日本テレビ系のニュース番組「every」にも登場していました。https://news.yahoo.co.jp/articles/a805158963e709e0abaf0f497a8541d1826c2a26
今回は参加に際して論文のような、紀要のような、難しいものの提出も課されていました。
自分もこれまでいくつかの探究系のイベントやコンテストに参加していますが、最も準備に時間や労力を費やしました。
公式の発表では倍率は3倍近かったようで、それを超えて発表する機会を得れたことは非常にありがたかったです。
扱ったテーマは?
2月15日に狭山市の狭山市民会館で行われた探究発表会でも発表させていただきました、「機会の格差」の問題から派生した「子どもの貧困」というのをテーマに発表しました。
モチベーションは、子どもの貧困を教育というベクトルで解消する。ということです。
結果は?
残念ながら、特段なんの賞もなく、手ぶらで帰る運びとなりそうです。
様々な悔しい気持ちはありつつ、本当に貴重な経験を数多く得られたことは何にも変え難いものがあります。
誰と行ったの?
これほどまで難しいテーマを一人で扱いきれるほど僕(池田)は器用ではありません。
まず一番はこの方にご協力いただきました。生徒の場合は、唯一の同行者です。
https://bunri-s-hs.note.jp/n/n5e1cc8314334?magazine_key=m16f333e9a8d8
(この記事、すごい反響ですよね。絶大な人気をいただいております)
慣れないことだらけで大変なことづくしだったかと思いますが、とても助かりました!
面と向かってお礼を言うのは幾許かの気恥ずかしさがあるので、この場を借りて感謝を伝えておきます。
もうお一方いらっしゃいます。
引率でわざわざお忙しい中、丹羽先生にもご尽力いただきました。
研究論文を書く段階から様々な形でお力添えをいただきまして、本当にありがとうございます。
座談会...?
質問するのも疲れますし、少し新しいことをやってみたいなと思い、ゆるぅ〜く3人で最終日の夕食後に40分ほど今回のシンポジウムについて話したので暖かい目でご覧ください。
池田:まずは本当にありがとうございました。おかげさまでめっちゃ良い経験ができました。
先生:どうでしたか。
池田:審査員の方々をはじめ、多くの方々にけちょんけちょんに言われて。もちろん皆さん悪意があるわけではないですし、僕らの研究をより良いものにするために様々なご指摘をいただけているのはすごく嬉しいですしありがたいんですけど、やっぱりあそこまで詰められた質問をされたことがなくて、勉強には大いになったんですけど、とても困りましたし、驚きました。
先生:相原さんはあのような指摘などを見て思ったこととか何か感じたことはある?
相原:(今回は池田が質問対応をしていたため)自分にあれがきたら嫌だなとは思いました
先生:なるほどね。誰でも嫌だよね。
池田:ほんとに
先生:池田がこれだけ嫌がっているからね(笑いながら)
池田:あそこまで詰められたのは本当に初めてですからね。
先生:大学の卒論発表はあんな感じだとよく聞くので、大学入ったらあんな感じのが待っていると思いますよ^ - ^
池田:逆に先生は何かありますか。印象に残ったようなこととか。
先生:山ほどあるけど...。やはり自分は生徒に探究をやらせる立場にいるので、その目線で見ると、評価する人はこんなことを見るのだなと知れて、それはすごくためになりました。
【中略①】
先生:相原さん的には探究って楽しいの?
相原:途中までは笑笑
先生:途中までは(笑ってる)。その途中からっていうのは?
相原:どんどん、問題見つけてその解決策を考えるまでは良いんですけど、しっかり細かく問題の理由であったり、根拠を調べていくのが楽しいより大変が勝ちそうだなと思うので。
先生:なるほど。逆に1人でやってたら絶対やらないから強制される時間があるというのは良いのかもしれないですね。やらないと進まないよ、成績出ないよって。
相原:なんか、成績出ると言っても、成績表の数字の部分には反映されないじゃないですか。だから内心では分かっているんですけど、あまり実感としては沸かないですよね。
先生:あー確かに
相原:なので他の座学?の授業よりは少し大変感?が増しますね
先生:そもそも勉強ってなんでしょうね
池田:おぉー
相原:え
先生:どーゆー状態のことを勉強だと思う?
相原:どーゆー状態...
先生:どーゆー時に自分は勉強しているなと思う?
相原:わからなかった問題がわかるようになった時
先生・池田:おぉー
先生:シンポジウムは勉強になった?
相原:はい、なりましたね。
先生:ということは何かわからなかったけど、わかるようになった?
相原:知らなかったことをたくさん知れました
先生;例えば?
相原:例えば発表の仕方ですね。普通に学校にいるだけでは、かっちりで喋りが上手な発表は見たことがなかったので、そのような人が存在することを知れたのは大きいです。
【中略②】
池田:鹿児島(≒国際シンポジウム)に来て良かった?
相原:(迷いながら)はい!、ただテスト期間っていうのがあるんですけど(笑)、やった内容自体は来て良かったです!!
池田:(丹羽先生)どうですか?
先生:え
池田:なんかすごい、数ヶ月前から「僕は力不足だ」と仰っていたので
先生:圧倒的に力不足ではあるんですけど、良かったとはすごい思います。とても勉強になりました。初任者故なのか、あそこで得られた刺激は本当に大きくて、、
ただもし知識の蓄えがあれば、色々なサポートもできたかも知れないし、交流会ももっとやりやすかったかもしれないですね。ただ本当に来れて良かったと思っていて、テンション1人で上がってます笑
池田:僕も上がってましたね。やはり学校だと自分のやりたいと思うことを大声で言えないですし、それに対して一緒に考えてくれる人というのは相当稀有ですが、一緒に将来のビジョンを話せて、自分たちが発信したことで、一緒に考えて誰かに繋いでくれる大人も同級生もいるんですよ。
先生:あの場(=生徒交流会)にいて一番驚いたのは日本の高校生ってこんなに話に行けるんだということですね。
池田:相原さんは、慣れないこととか、なんなら苦手なこと(=交流会的なイベント)が多かったと思うんだけど、何が一番苦手でした?
相原:自由に話してくださいっていうあの空間ですね、、
先生:そんなになんだ
相原:やっぱり知らない人と話すというのはどうしても苦手意識が払拭できなく
池田:楽しいのに(ぼそっと)
相原:....
先生:でもやっぱり知らない人と話すときは自分の知識のなさを痛感しますよね
池田:あーわかります!!メモするふりして Google 先生片手に聞いてるんですwww
先生:そうそうそうそうそう、知ってる前提で話されると、教員はそれを知らないといけないやつなのかな!?みたいなって...、知ったかぶりするととんでもないことが起きますからね...
池田:今回は自分の方から誘って、応募して、参加できたという形になると思うんですけど、来年度以降も参加したいですか?
相原:ちょっと色々微妙ですね。
やっぱ、賞とっている人たちの発表はみんな楽しそうだなって思ったんですよ。自分の発表に自信があるのか、本気で自分のテーマが好きでしょうがないんだろうなという感じがしたので、そんなふうに思える研究をしてみたいです。
池田:(嬉しそうに)ありがとうございました。
最後に
今回、鹿児島に行って素晴らしい発表の場を頂戴し、多くの点で自分の未熟さや成長の余地を知れました。来年度以降、自分たちがこのような場で認められる研究ができれば良いなと思います。
個人的には疲れもとても溜まっていますが、それ以上に楽しかったが強いですね。
国内の中でもおそらくあの場は最上位レベルの人たちが集う場所だったかと思います。17年の人生で見たプレゼンの中でも最高レベルであることは自明です。そんな方々のプレゼンと自分たちのを比較すると「余裕さ」に雲泥の差があったように思います。もちろん他の発表者の方も内心では焦ったり緊張したりがあるのだとは推測しますが、相原さんも言っていたように本当に楽しそうでしたし、楽しもうという気概が十二分に伝わってきました。
もちろん自分達も楽しんでいる節は大いにあるのですが、それよりは緊張であったり恐怖の方が優っています。
自分たちもいずれあのような場所に「余裕感」を出せる程度まで作品を仕上げ、あとは楽しむだけだ!と名言できるように精進していきたいと思います。
ではでは。