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オリエンテーション合宿を終えて

こんにちは!西武学園文理高等学校のクリエイティブクラスです!

西武文理高校では今年度から「従来の日本の教育に縛られない新しい教育を創り出すためのクラス」としてクリエイティブクラスがスタートしました。
クリエイティブクラスでは、自分たちの学びを「主体的」かつ「協働的」にするために、入学式の次の日からオリエンテーション合宿を実施しています。

今回の記事では合宿の最終日の様子を紹介します。

ラジオ体操する生徒
なぜか合宿期間中、朝になるとラジオ体操が自然発生しました。男女問わずに多くの生徒が参加していました。

C1担任 金田先生から

オリエンテーション合宿も最終日を迎えました。

最終日なので、朝ご飯を食べ終えたあと、部屋の片付けも大切なイベントです。

生徒にはあえて9時30分に部屋を綺麗にして荷物を持って体育館に集合、という簡単な指示だけ出しました。

このような指示をすると、各部屋の個性が如実に表れます。

ひとまず部屋でトランプなどで遊びながらゆっくり過ごす生徒。
部屋に戻ってギリギリの時間まで睡眠をとる生徒。
急いで部屋を片付けて体育館に向かう生徒。
慌ただしく片付けた結果、部屋に忘れ物をする生徒。

色々な過ごし方がありますね。

でも、時間までに全員が体育館に集合することができました。

合宿最終日、体育館では男女混合10人ちょっとのグループに分かれて、「Cクラをどんなクラスにしたいか」について話し合ってもらいました。

みんなが楽しいと思えるクラス。
みんなが意見を言えるクラス。
みんなの個性が受け入れられるクラス。
後輩たちが入りたいと思えるクラス。

生徒たちからはこんな意見が出ていました。

生徒が車座で話し合う様子
しっかりと話し合いをする生徒たち

Cクラに対してこれだけのアツイ思いを持っているのか、ということを目の当たりにした私。

月曜日からの生徒たちの学校生活がどのようになっていくのか、楽しみです!

最後にドッジボールをして汗を流したあと、昼食を食べて寄居駅へ。

昼食を食べながら、生徒たちは

出会って3日しか経ってないとは思えないよね!
「合宿本当に楽しかった!」
「最初は不安だったけど、すぐに友達ができて嬉しかった!」

と自然と感想を言い合う場面も。

オリエンテーション合宿、正直(大人たちも)大変だったけど、やって良かった。

心の底から、そう思いました。

以上、土曜日も日曜日も部活の練習試合で予定が埋まっているC1組担任の金田からでした!

C2担任 吉田先生から

長いようであっという間だった合宿も本日で最終日。

本日は体育館での最後のレクと振り返りを行います。朝食を終えたら「部屋を綺麗にして指定された時間に体育館に集合してね」とだけ指示を出して生徒がどうするかを見ていました。

実はこっそり集合場所の体育館には2つのボールを準備しておきました。生徒たちはどんなことを始めるだろう?そんな遊び心で。

すると集合の決められた時間まで、誰からともなく自然と友達に声をかけてドッチボールが始まりました。三日前に出会ったのだとは思えないくらいに打ち解けていますね。

体育館でドッチボール
体育館でドッチボール

集合時間になり、今日は合宿に対する一人一人の思いの振り返りを行いました。ただ、レクをやって楽しかっただけ、でこの合宿を終わらせないためにも、ここでどのような言葉が出てくるか、私も楽しみであり、不安でした。

思い思いの言葉を、たどたどしくも生徒たちは口にしていきます。

「いきなりの合宿で、不安だった」

「これまでは一人になってしまうことが多かったから、合宿なんて不安だった」

これだけ楽しんでいるように見えた合宿でしたが、やっぱりみんな不安だったんだ。

しかし、この合宿で何か変化があったことも語ってくれています。

「ずっと、多くの時間を友達と過ごせて良かった」

「学校で、教室でまた一緒に過ごすのが楽しみになった」

「もっと話したかったから時間が足りないくらい!」

みんな、発表者の発表を真剣な眼差しで聞き入っていました。

真剣に語り合う姿

こうやって自分の言葉をじっくりと聞いてもらえることを楽しみにしていた人も多かったのかもしれないですね。

これからもみんなでみんなの話をちゃんと聞いていこう。合宿でそれが出来ていたのはとてもよかった。

その後、大人たちがクリエイティブクラスの生徒たちのために準備していたサプライズイベント!

まず、スペシャルゲストの校長先生の登場です!

本校にクリエイティブクラスを創るんだ!新しい教育を創るんだ!と、このクラスを誰よりも楽しみにしていた校長先生とクリエイティブクラスの生徒たちがここで初めて出会いました。

校長先生は合宿に対する生徒の感想や想いを嬉しいそうに聞いていました。
その後、校長先生への生徒からの質問や校長先生から生徒たちへの激励。

校長先生は途中涙を流しながら、このクラスに、日本の教育にかける想いの全てを、ありのままに生徒に伝えていました。
生徒たちの表情も真剣でした。

マルケス校長
生徒たちへ熱い思いを語るマルケス校長

さらにその後、校長や担任も交えてドッチボール大会を行いました。

マルケス校長がドッジボールに参加
生徒とドッジボール楽しむマルケス校長

勝敗にばかりこだわらず、みんなが楽しめるように工夫をしながら、合宿最後の時間を過ごしました。

そして、最後のサプライズ!

この合宿のために2台のキッチンカーに来てもらいました!(キッチンカー「ピンナ」様、「カラアゲヤロウ。」様、誠にありがとうございました。実は担任の初仕事は、サプライズのためのキッチンカー探しでした(笑)。)

キッチンカー2台
クリエイティブクラスのためだけに来てくれました!

青空の下、シートを広げてみんなで昼食。

カレーとフライドポテトです!

全員で記念撮影して、今回の合宿はすべて終了です!

駅に向かう帰り道も生徒たちは名残惜しそうに、ずっとお互いに話していました。

寄居から一緒に帰ろうと約束をしたり、この土日の休みに一緒に遊びに行こうと約束したり、一緒に学校に登校しようと約束したり。次の「楽しみ」にもう目が向いていましたね。

この合宿で、私たち教員は最低限度のルールしか指示しませんでした。
私の教員の経験からすれば信じられないくらいに、何も指示を作っていません。

でも、生徒たちはやってくれました。

高校生にはもっと多くを委ねても良いのかもしれない。

合宿中多くの失敗もありました。

しかし、失敗に対して教員がなんでもかんでも指示しないで、ちょっとした言葉のかけ方を変えることで生徒はよく考え、今後の行動に活かせる多くのチャンスになるのだと感じることが多かったです。

自分たちで、どうすればよいのか、少しずつルールや折り合いを学んでいくチャンスをこれからも見逃さないようにしなければと思います。

これからの彼らに期待が膨らむ2泊3日でした。

進路指導主任から見て

最後に進路主任の加藤が今回の三日間を振り返って感想を述べたいと思います。

クリエイティブクラスのオリエンテーション合宿は無事に終了しました。
 
入学式翌日、寄居駅で不安げな表情で立ち尽くしていたクラスメイトたち。
一歩踏み出すには、相当な勇気が必要だったはず。
 
でも、そんな心配は杞憂に過ぎませんでした。
 
アクシデントが起きたときも「仲間」と支え合うことで乗り越えることができました。
 
このクラスがめざす協働的に行動するという、一つのステップが達成できた合宿でした。
 
この経験を通じて仲間の大切さを実感したことでしょう。
 
来週、いよいよクリエイティブクラスのキャンパスライフがスタートします。どのような姿で学校に来てくれるか楽しみに待っています。
 
学びや気づきを忘れずに、これからの3年間の充実した学校生活を送ることを期待しています。

(文責 進路指導主任 加藤潤)


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