STEAMフェスタに参加してきました!
こんにちは!西武学園文理高等学校です。
本日は先端サイエンスコースの高校2年生がベネッセSTEAMフェスタで発表してきた様子についてご紹介します。
ペンネーム「じんべいこばん」さんの記事をご覧下さい。
コバンザメの吸盤っておもしろい
3月23日に上野学園中学・高等学校で行われた「ベネッセSTEAMフェスタ」にて、私の探究テーマである「コバンザメの吸盤について」を発表しました!
私は元々ジンベイザメが好きで、よく遊泳シーンを見ていました。その時ジンベイザメに小さな魚がくっついていることに気づき、「その魚について知りたい」と思ったのがこの探究の始まりです。
その魚の名は「コバンザメ」でスズキ目のコバンザメ科です。体は細長く、全長約100センチメートルほどです。頭部背面に、背びれが変形してできた小判形の吸盤があり、よくサメなどの大型動物の体に吸着しています。吸着面の吸盤には2列のひだが並んでおり、それらを立てたりおろしたりして内部の圧力を減らします。
この吸盤を実際に触り、観察し、実験をしたいと思いましたが、コバンザメの取れる時期が限られていたり、生体では処理が大変でコバンザメの吸盤を手元に置くことはできそうにありませんでした。
そして企業連携に挑戦
その時、以前行われた協栄産業株式会社との企業連携授業があり、そこで3Dプリンターについて講義してもらったのを思い出しました。
「コバンザメの吸盤を3Dプリンターで再現できれば実験できるのではないか」と考え、事情を説明し作成の依頼をしたところ、協力していただけるとの返事をもらうことができました。
作成まではオンラインミーティングを何度も行い、コバンザメの吸盤の構造を伝え形にしていきました。
合計3回もの改良を行い3種類の吸盤を作成しました。
3度目の吸盤では見事、水中でもくっつくことが確認できました!
私の家のお風呂場に貼ってある吸盤はよく落ちてしまうのですが、この吸盤があれば落ちる回数が減ると思います。
さて、STEAMフェスタでは沢山の方々に私の探究を聞いてもらい、物流業界の方から「吸盤は物流業界でよく使うのでとても興味深いと思った。一般的な吸盤との違いをもっとより明確に示せたら商品化しても売れるのではないか」というお言葉をいただきました。
確かに探究を振り返ると作った吸盤の実験しかなく、一般的な吸盤との違いをより明確に示せていませんでした。
今後は社会課題を解決するため物事を柔軟に考え、より私たちが使いやすい吸盤にしていきたいと思っています!