理数科企業連携授業!
こんにちは!西武学園文理高等学校理数科です。
10月12日(木) 5,6限 理数科1、2年生合同の企業連携授業が行われました。
今回はその様子をレポートします。
アイスブレイク
まず最初に1、2年生合同の即席班のアイスブレイクとして、「ペーパータワー」にチャレンジしました。この活動の中にも、ファシリテーション力(性別・年齢・職種などさまざまな価値観が集まる参加者たちを一つに束ねるなど、目的達成のために円滑に進行させること)の学びがあります。
A4用紙20枚のみを使用し、3分間の作戦タイム。5分間で作成したタワーの高さを競いました。終了直前で倒れてしまう班もあった中、14チーム中4チームが1m越え。約120㎝に到達した班が優勝しました。
優勝チームからは「作戦タイムの時に出た柱4本案で進めていたが、実際に進めていく中で柱2本でも大丈夫ではないかと考えて積み上げていたら高くできた。」、第2位のチームからは「ハチの巣構造にヒントを得て、それを再現しながら積み上げた。」などチームで課題にどのように取り組んだのかをみんなに共有してくれました。
2024年問題を知る
班の緊張がほぐれた後は佐川グローバルロジスティクス 大室様より2019年から取り組んできた対策「物流DX(Digital Transformation)の活用と課題」について講演いただきました。
始めに大室さんから物流の概要についての説明があった後、「2024年問題」について、生徒たちの間で知識を共有し、その解決方法として何が考えられるかを話し合いました。それをふまえて、実際の企業ではどのように対応をしようとしているのか、次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」で行っている通販のシェアリングサービスでのDXについて、具体的に考える時間を取りながら、お話しいただきました。
講演後には「DX前の人件費とDXによって生じた導入費用や電気代の対比について」「DXによって得られた利益は、どれくらい従業員に還元されているのか」「箱の収納や搬出についてはロボットが自動で考えているのか」のような質問が生徒から出ました。
今回のまとめ
最後に「文理高校の良いところを一言で語ろう。」というテーマで、ファシリテーションを体験してもらいました。
「マルケス校長がいる」とまとめてくれた班のファシリテーターからは、ファシリテーションの工夫として、一人ひとりから意見を言ってもらい、たまたま似た意見が出たので一つにまとめることができた。
ファシリテーションが上手くいくためには、出た意見で雰囲気が似ているものをまとめていくと方向性が決まることが体感できた。
といった感想が聞かれました。
この時間を通して、ファシリテーターとして高校2年生が1年生を上手に導いている場面を何度も目撃することができました。
初めてファシリテーションの授業を受けてからちょうど1年。いろいろな経験の中で成長と共に、ファシリテーション能力が身についてきたと感じています。
国内で行う企業連携授業は本時で終了となります。
これらの授業で子どもたちが新しい視点を持つことができ、それを自身の将来に活かせることを願っています。