文理探究Ⅰ ~鹿島建設ワークブック(2)
こんにちは。西武学園文理高等学校です。
今年度の高校一年生は、探究学習の基礎を学ぶために、鹿島建設株式会社の教育支援事業として提供された高校探究プログラム「100年を創造するチカラ」を活用しています。
(以下に掲載しているワークブックは全てこの高校探究プログラムの冊子です)
今年度は高校探究プログラム「100年を創造するチカラ」のうち、9月以降の「狭山アクションプランコンテスト」に特に関わりが深い4つのモジュールを選んで実施しました。
前回から全四回にわたって、この高校探究プログラム「100年を創造するチカラ」の取り組みの様子を紹介しています。
今回は「女川まちづくりプロジェクト」のワークについて紹介します。
自分のまちが「魅力的なまち」であるために大切なことは?
今回のワークでは「課題設定」をするために必要なスキルを練習しつつ、「まち」について考えるワークに取り組みました。
今回の授業では、「魅力的なまち」づくりを考えるために、授業の前半では自分たちの住んでいる「まち」が魅力的であるためにはどのような条件があれば良いかをイメージマップで表現することに挑戦しました。
このワークは9月からの「狭山市アクションプランコンテスト」のための予行練習です。実際に「まち」をつくるということを考えるときに、様々な視点から柔軟にアイデアを出すことを目指しました。
実際の授業の様子
今回の授業から担任の先生が自分の授業を行うのではなく、学年の先生がそれぞれのクラスにランダムに入り、授業を行っています。
普段、あまり関わりのない先生と探究活動を行っていくことで、普段とはちがった緊張感を持って授業に取り組んでいるようでした。
今回のワークでは、自分たちで自由にイメージマップを作成した後に、さら以下の二つの観点からアイデアを広げていきました。
一つ目の観点が「100年先(未来)も魅力的なまち」であるために大切なことという観点です。
前回のワークでは、電話の100年を通じて時間軸を広く見るという練習を行いましたが、今回のワークではその経験を活かして、「まちづくり」を100年単位で考えることでアイデアを広げました。
二つ目の観点が「様々な立場になりきって、まちに対する想いを想像」するということです。
この観点については実際に「高齢者」「子育て世代の若い親」「働き盛りの世代」「高校生」の4つの立場について、グループでロールプレイをしながら話し合いをすることでアイデアを広げていきました。
グループワークを通じて様々なアイデアを広げ、生徒はそれぞれに自分たちまちづくりのイメージマップを完成することが出来ました。
「100年先も魅力的な自分たちのまち」をつくるために
授業の後半では、東日本大震災で大きな被害を受けた女川の復興とまちづくりについて鹿島建設がどのようにプロジェクトとして関わってきたかが分かる動画の視聴から始めました。
実際に女川のまちづくりに多くの人たちが様々な思いを持って関わっていることが動画では説明されていました。その真剣な思いに対して生徒たちは自然と感化され、自分たちのまちづくりについて更に真剣に考え始めているようでした。
最後に授業のまとめとして自分たちがイメージマップを使って出したアイデアを、Xチャートと呼ばれる思考ツールを使って整理することに挑戦しました。