一年間の文理探究を振り返る
こんにちは。西武学園文理高校1年の探究係です。
今回の記事では、3月に行われた「探究活動の振り返り」をご紹介します。
振り返りについて
振り返りでは、生徒が探究活動で行ってきたことや生徒自身の探究に対する態度を振り返り、Chromebookを用いて各自が記録に残しました。
初めはじっくりと1年間の探究活動を振り返っていたようで、なかなかキーボードを打つ手が進まない生徒がほとんどでした。しかし、各自が記録に残すべきものをまとめ、キーボードを打つ音が教室中に響き渡るようになりました。皆が集中して取り組める雰囲気が作られていました。
生徒の感想
・私の班は、狭山市を「様々な世代の人々が暮らしやすい街」にすることをテーマに活動しました。授業で設けられていた、校外学習の他にインターネットなど様々な方法を駆使して結果を得ました。1年間の探究活動を通して対人能力、会話能力が成長できたと思います。私はこの探究という活動の中で、同じテーマでも一つの方法で調べず、複数の方法で調べることで様々な意見を様々な視点から見ることができると学びました。
・初歩的なことではあるが、色んな立場の人の気持ちになって考えることが習慣化したように感じる。探究活動において特に力を入れたインタビューでは、1年生の先生方だけではなく、実際に狭山市長や、児童館・老人ホームの職員の方々など様々な方にインタビューをしたり、アポイントメントを取ったりして、よりリアルな声を集め、それらの情報から結果を出すことができた。自分の視点から一度離れ、様々に考えることが重要だと学んだ。
・探究活動は4月から始まり、今に至るまでそもそも探究とは何かについて鹿島建設の資料を使って学び、鹿島建設の資料で学んだことを生かして狭山市の活性化に向けての探究活動を行うことができた。
・1年間探究活動を行って、初めは探究という授業が週に2時間あることに疑問を抱いていましたが、探究の活動を通してNHKの探究の4プロセスなどの動画に基づく、課題設定、情報収集、整理分析、まとめ・振り返りのプロセスを身につけることができたと思います。また、探究に関することだけでなく、著作権などについても学ぶことができ、探究活動で得られるものが大きかったと実感しました。
・私達の班は、探究活動で狭山市をより良くするために沢山の計画を立てましたが、どれも穴が多く再び1から考え直すことが多かったです。しかし、それを繰り返すうちに1度改善策として出たものを+αとして加えるとさらに良いものが生まれることに気が付きました。来年の探究活動や職業についたときにも活かせそうだと思いました。
・自分も班員もあまり積極的に探究活動に参加できていなかったと思う。だが、他の班の活動を見ていて一人ひとりが主体的に行動することで、探究活動がより良いものとなっていくのではないかと感じた。
・私は「狭山の魅力を多くの人に伝える」ということをテーマに、狭山市のマップを用いてお店の名前や特産品の説明を載せたすごろくを作ることを計画しました。班員それぞれが自分の役割を理解しており、スムーズに活動することができたと思います。一時期、活動方針を巡って、意見が対立することがありましたが、歩み寄り私達ができる最善のアクションプランを立てることができました。2年生になると班員は変わり、それぞれが個人探究・グループ探究を選ぶことになりましたが、1年間の探究活動を活かし、また2年生の先輩方から頂いたアドバイスを参考に来年の探究活動にも取り組んでいけたら良いなと思います。
・プレゼンテーションの仕方や見やすいスライドの作り方などを学び、計画的に活動を進めていくことができた。先輩方にも直接指導していただける機会もあり良かった。
・探究活動を行うに当たって、なるべく色んな世代の視点になって考えることに努力した。今まで学生目線でしか物事を考えていなかったが、親世代やお年寄りの方々の考えに寄り添うことが、特に「狭山市をより良くするため」に必要なのではないかと私達の班は考えた。いろんな世代の視点になって想像することは思ったより難しく、偏った思考で判断しないように沢山の情報を使って決定するようにしたことが少し大変だった。だが、この探求の時間で培った分析力は人生においても使えると思うので来年も頑張っていきたい。
・探究活動を行うことによってぼんやりと頭の中にあるアイデアを、具体的なものにできるように行動するようになった。今までは、やりたいことなどを考えるだけだったが、最近はそれを実現するためにどうすればよいか考えるようになったと思う。
まとめ
1年間の探究活動を振り返ることで、生徒自身が探究活動で何を得られたか、自分たちに足りないものは何か、ということを具体的に自己分析することができました。来年からは自分たちが選択したやり方で探究活動に取り組むことになります。1年間の成長と2年生方からのアドバイスを活かして、来年度の探究活動にも意欲的に取り組んでいきます。