クリエイティブクラスの学習面談
クリエイティブクラス担当の岡村です。
すっかり更新が遅くなり申し訳ありません。
さて、先日本クラスでは「授業の振り返り面談」を行いました。本日はその様子についてお伝えします。
定期考査に頼らないクラス
クリエイティブクラスは「定期テストを実施しません」というクラス。これは、なにも「勉強は二の次」というわけではありません。
勉強は大切。
でも、テストだけでは彼らの学びや成長をすべて測ることはできない。
もっと、生徒と膝をつき合わせながら
「どのような点が今の課題なのか」
「何に対して困難を感じているのか」
「もっと成長するためには何をすべきなのか」
「どのように取り組んでいったらいいのか」
などなど、話をしたりすることが大切なのではないか、そんな風に考えて、思い切って定期テストを廃止したわけです。
生徒と話してみると分かること
面談をすると、本当にいろいろな意見があがってきます。
「うまくいっていないこと」の原因を、生徒は「自分自身の姿勢に課題がある」と最初は話を始めるんですよね。
「面倒になってしまって、課題が後回しになっている」とか「復習の時間をとれていない」とか。
でも、その上で、たとえば「復習の時間を意識的に設定するようにするので、成果が自分でもわかるように復習テストをこまめに設定してほしい」とか、「○○の科目はゴールがよく見えなくて何をしたらいいのかが自分で分析できないから、単元の目標を示してほしい」とか、そんな意見が出てくるわけです。
これにはびっくりしました。
正直、授業に対するリクエスト(苦情?)がもっと多いのかな、などとはじめは考えていたので・・・・・・。
いやいや、みんな大人です。
私たちの方が反省させられました。みんながもっともっと成長できるよう、上手に伴走できるよう、努力しなくちゃいけないな。
そんなわけで、このあと授業担当者はミーティングです。
チャレンジするためにあるクラス
「テストをやめる」って、私たち大人にとってはものすごいチャレンジなんです(教育関係者ならわかってもらえると思います)。
テストがあるよ、内申が、留年が、推薦が、そうやっていくらでも生徒を縛ることができるうえ、極端なことを言えば、そうすれば何百人でも同じものさしで、点数で測ることができます。
私たちはずっとそういう世界で測られてきたし、生徒を測ってきました。
その物差しを捨てたとき、私たちはその教科・科目の本当の面白さで、どこまで生徒を学びに誘い出すことができるのでしょうか。
本当にその教科の面白さや、本質として大切なことを生徒に伝えられるのでしょうか。
テストで追い込むことを捨てても、知識や技能を保証することができるのでしょうか。
クリエイティブの教員は、そういった問いに向き合うチームでもあります。生徒自身が自身の課題として成長を捉えるように、私たち教員も、教師として、どのように自分自身とその教科・生徒に向き合っていくかを自分自身の問題として捉えていかなければなりません。
わたしたちも悩み、迷いながら進んでいきます。