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生徒の力で変わるスマホ校則 vol.4&5

こんにちは西武文理高校・スマホ校則改正プロジェクトPMの池田です。

本当に時の流れは早いもので、もう年明け。
というわけであけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

8月末に公開した当校のノート記事「ルールメイキングサミットに参加します」でも触れたように、当校では1学期に「スマホ校則改正プロジェクト」という企画を進めてきました。

まだご覧になっていない方は

スマホ校則改正プロジェクトに関しての説明や、過去の記事はこちらから。

今回は合併号です。4人目の方と5人目の方は同時にインタビューを行いました。

というわけで、4,5人目の公開です。

インタビュー相手の堀内くんと大河原くん

インタビュアー:高2の池田大空。スマホ校則改正プロジェクトのプロジェクトマネージャー。

インタビュイー:高2の堀内大幹くん。インターアクト部・部長、そして生徒会。池田的に人当たりの良さは文理1です。校内でも様々な活動に取り組んでいて、ちょっとした有名人??暇さえあればカラオケに入り浸ってるそうです(盛った)

インタビュイー:同じく高2の大河原爽良くん。フォークソング部、そしてインターアクト部・副部長。多忙な毎日のようです。心理学に大変興味があり、持っている知識は専門家レベル(池田視点)でとても人懐っこい人です。

vol.1 でも紹介した蕪木さん直筆

君の名は。

池田:自己紹介などを適当にお願いします。

堀内:2年G4組の堀内大幹です。スマホ校則改正プロジェクトでは、保護者班に所属してました。よろしくお願いします。

大河原:2年G5組の大河原爽良です。保護者班です。アンケートを作成し情報を集めました。

池田:お二人ともよろしくお願いします。

割と真面目にお話を聞きました

池田:スマホ校則改正プロジェクトでの、保護者班での活動について教えてください。保護者班では具体的にどのような役割や活動を担当しましたか?

堀内:保護者班では、主に保護者の意見や考えを把握するためにアンケートを行いました。保護者の方々にスマホ校則に関する質問をし、その結果をもとにプロジェクトに役立つ情報を収集しました。また、保護者とのコミュニケーションも大切にし、保護者の立場や考えを理解する努力もしました。

大河原:私たちはアンケート作成と情報収集が主な役割でした。具体的には、スマホ校則に賛成なのか反対なのか、どのような理由があるのかといった点を把握するための質問を考え、アンケートを通して保護者の声を集めました。保護者の方々の意見は多岐にわたり、それを整理してプロジェクトに生かせるよう努めました。

池田:保護者の意見を集めることで、どのような発見や気づきがありましたか?

堀内:保護者の中には、スマホ校則に対して賛成の立場からは、「授業中にスマホを使うことは集中力を欠く原因となり得る」といった声がありました。一方で、反対の意見では、「スマホは情報収集や学習に役立つものであり、禁止する必要はない」との声もありました。様々な立場からの意見を聞くことで、保護者全体の傾向や懸念点が分かりました

大河原:保護者の方々は、子供たちが安全かつ効果的にスマホを利用できるかどうかを心配されている方が多かったです。具体的には、モバイルデータの制限や利用時間の制限、教育的な活用方法に関する提案がありました。これらの意見を取り入れつつ、より良いスマホ校則の在り方を模索しました。

池田:大変だったことはなんですか?

堀内:僕は保護者班に所属していたのですが、情報収集班としても活動し、先生インタビューにも参加しました。そこで先生方の中でも賛成と反対で意見が分かれる状況を知りました。スマホ校則改正プロジェクトでは、現行の制限をより柔軟に変えていく方向性で進めていくために参加しました。しかし、先生の中には反対の意見を持つ方もいて、加えて保護者の反対意見もあり、それらを有益に活かす方法を模索する過程が結構大変でした。

大河原:上の人が具体的になにかタスクを与えてくれるわけじゃないから、そういう面で自分でどうしたらいいっていうのを考えたり効率化を図ったりっていうのをしなきゃいけないっていうのが大変でした。プロジェクトの中でも似たようなことが多かったりもした気もするので全体的にもっとより良くできたのかなって思います。

同級生なので嫌らしいことを聞いてみます。

池田:生涯のキャリアプランと照らし合わせて、今後活きそうだなって思うことはなにかありますか?

堀内:今回はスマホ校則改正プロジェクトの活動で意見を集めました。全ての場面において色々な人が色々な意見を持っていると思います。その異なる意見に対して皆が納得できるような結論や解を出す力、合意形成のしかたを知れたのは今後仕事をしていく上でも、ひいては社会問題を解決する上でも必要不可欠な力であると思うのでそういった場面で活きそうです。

大河原:自分は結構機械系が好きでエンジニア系の道に進みたいなって思っているので、情報収集とか統計とかはとても将来に役立つかなと思います。また、プロジェクトのフローチャート(ガントチャート)があったと思うのですが、あれがやはり機械のアルゴリズムとも被るので、そこをさらに機械でやらせるとどうなるかとか、どこをどうすれば効率的になって繰り返して良くなるのかを考える機会にもなりました。

池田:今回得た経験の中で誰にも負けないと思う点はなんですか?

堀内:自分は保護者班のリーダーのサポート役、サブリーダーのような立ち位置として活動していました。リーダー1人で大勢のグループをまとめ上げるのは非常に大変で、その中でも役割を決めてメンバーに割り振りをするなど、集まってどのように進めていくかを説明するのもリーダーの役割でした。そのような活動をサポートとして、リーダーとともにリーダーシップを発揮し、みんなをまとめていく力は誰にも負けませんでした。

大河原:自分が今回行ったことは主に情報収集と分析なのですが、露わになった様々な意見から共通する要素を見つけ出し、それを帰納して抽象化することが重要でした。このプロセスを通して、全体がわかりやすくなりました。そのため、自分にとっては、抽象化することが今回得た経験の中で誰にも負けない点であると思います。

池田:簡単に答えられましたね...(悔しい

堀内・大河原:でしょ!

長々お付き合いありがとうございました。

池田:実際に校則を変えてみてどうでしたか?

堀内:今回は先生の力を借りてとかじゃなくて、池田くんをはじめとした生徒が主体となって校則を変更するという行動を起こしてきたかと思うのですが、懸念点を検討したり、アンケートとったりする中で、代表となった生徒が自分たちで考えたルールだからこそ、この学校に通っている生徒はルールをしっかりと自分たちで決めたものだから守っていかなければいけなという自覚を持たないといけないし、自覚を持ってこれから学校生活を送ってほしいなと自分は思っています。

大河原:プロジェクトっていうのですごい積極的にやってくれる人もいたり、あんまりできなかった人もいたり、グループに分けてやったり、人がたくさんいないと大きいことができないってのもあって、将来的にもしかしたらAIとかも発達して一人だけで会社を立ち上げてやってくのもあるかもしれないですけど、それでもやっぱり人との関わりっていうので何かをなしてくっていうのも結構大事なことなのかなと感じました。

池田:最後に、保護者班としての経験を通じて、今後の学びや成長につながったことはありますか?

堀内:保護者班での活動を通じて、私はコミュニケーション力や調査・分析のスキルが向上しました。保護者とのやりとりでは、異なる立場や意見を尊重しながら円滑な意思疎通を図ることが求められました。その中で得られた経験は、将来の対人関係においてとても武器になりそうです。

大河原:保護者班での活動を通じて、リーダーシップや協力の大切さを学び、それらのスキルが向上したと思います。アンケート作成では、効果的な質問を考える力や情報整理のスキルが向上しました。今後、学校や仕事、社会で他者と協力し合いながらプロジェクトを進める経験が活かせそうです。

編集後記

前回からだいぶ間が空いてしまいました...。1学期に活動し、夏休みにインタビューをしたはずが、この記事を書いている日には雪が降っていました。月日が経つのが早いのか、自分が記事を書くのが遅いのか。しかし半年近く続いているこのシリーズも残すところ1人となりました。

同級生でまぁまぁ仲良くさせてもらっている方々ということで好き放題いろいろなこと聞いてみました。回答が毎回しっかりしていたので、自分の質問力をもう少し磨かないとなと思った次第です。

「いいね」と拡散、よろしくお願いします。

インタビュアー:池田大空
文字起こし:深町祐介
編集:池田大空


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